微かにピンク色
「……さない。」

「は?はっきりいいなさいよ。」

「許さない!!」


パチン!!!!!


ワタシはそういうと、彼の彼女に頬をビンタされ、その場に倒れこんだ。



「許さなくて結構でーす!!!みんな〜、もう行こうよ!楽しいゲームも終わったしさ。浩介の奢りでカラオケだよ!!」


「うっわ〜!!そうだった!!忘れてたよ!」


「ほらほら、行こうよ!!」


「じゃあねー、ブス子さーん。もう会うこともないけどー。」


ガラッ…………


悪魔たちが出ていき、今度は本当に1人きりになったワタシは、床に座ったまま、まだヒリヒリ痛む頬を押さえながら震えていた。


涙は出なかった。



ただ呆然としていた。



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