君にカエる
(は~、間に合った。
まだ電車が来るまで
8分もあるな~
喉乾いたから
何か買おうかな~)
そう思ったけど
駅の中に自動販売機が
なかったので、
一端外に出ることにした。
(あったあった。
何飲もうかな~
やっぱ紅茶かな!)
ガタンッ
紅茶を取って戻ろうとした時
見覚えのある顔を見つけた。
(えっ!?あれって…司君?)
そう思い、声をかけようと
したとき、
「ごめん司!待った?」
そう言って女の子の声が
聞こえた。
(誰?)
その子は司君に近づくと、
当たり前のように
手を繋いだ。
「大丈夫。
でもあかね、
どうしたんだよ。
今日部活じゃねえの?」
「休みになったんだ!」
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