秘密の場所

「恋、お前また俺の部屋から本とっただろ」

と、声をかけてきたのは、幼馴染の祐。

私は、今手に持っている本を、机の中に入れ込んだ。

「な、なんのこと?」

私は、不器用だから、演技も当然のように下手。

特に祐相手だと、すぐばれる。

「あー、もう分かった。今度返せよなっ」

と、私にでこピンをして笑った。

優しいところが、祐のいいところだなぁ。

そして、女子にもてるところだと思う。

祐は、もてもてだ。

バレンタインでは、袋いっぱいにつめて、帰ってくる。

そんな、学校でトップにはいる祐と、私は幼馴染である。



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