秘密の場所
最悪。
どうして、私が旧校舎まで、荷物を持っていなかいといけないんだ。
理由は、女の先生で、国語担当の松下先生が、荷物を持っていってと、頼ん出来たから。
うらんでやる、と考えたけど、あの可愛さに免じて許そう、と考え直す。
なんか、旧校舎って怖い。
誰もいないぶん、とても静かでひんやりとしていた。
そんな中。一人で行くとなると、流石に怖いよね。
床が、ギシッと音をたてる。
「さ、さっさと荷物置いていこう…」
と、急ぎ足で、校舎の端の教室へと急ぐ。
ドアを開けると、荷物がいっぱいおいてあった。
掃除、したらいいのに。
さすが大人。めんどくさいことはしない、と。
まぁ、私には関係ないけどねぇ。
さっさと帰ろう。物騒だよ!
と、校舎を出ようとしたら、二回から物音が聞こえた。
がた、ばん!!
「わ…!!な、何…?」
私は、おそるおそる、音のした二回へと向かう。
一つの教室に、明かりがついていた。
小さい明かりが。