秘密の場所

最悪。

どうして、私が旧校舎まで、荷物を持っていなかいといけないんだ。

理由は、女の先生で、国語担当の松下先生が、荷物を持っていってと、頼ん出来たから。

うらんでやる、と考えたけど、あの可愛さに免じて許そう、と考え直す。

なんか、旧校舎って怖い。

誰もいないぶん、とても静かでひんやりとしていた。

そんな中。一人で行くとなると、流石に怖いよね。

床が、ギシッと音をたてる。

「さ、さっさと荷物置いていこう…」

と、急ぎ足で、校舎の端の教室へと急ぐ。

ドアを開けると、荷物がいっぱいおいてあった。

掃除、したらいいのに。

さすが大人。めんどくさいことはしない、と。

まぁ、私には関係ないけどねぇ。

さっさと帰ろう。物騒だよ!

と、校舎を出ようとしたら、二回から物音が聞こえた。

がた、ばん!!

「わ…!!な、何…?」

私は、おそるおそる、音のした二回へと向かう。

一つの教室に、明かりがついていた。

小さい明かりが。
< 4 / 21 >

この作品をシェア

pagetop