みるくちょこれーと
第二章



ガタンガタン…




昨日はてっちゃんと通った道を、1人で逆から辿る。



いや、当たり前の事なんだけど、なんか寂しく感じる。




てっちゃん…乗ってないかな?




そんな淡い期待を込めて、あたりを見渡す




けど乗ってるのは、シャカシャカイヤホンから五月蝿いくらい音漏れしてる中途半端なチャラ男(命名シャカ男)や、明らかサラリーマンって感じの小太りなおじさん(課長とみた)や、なんか疲れ切ったオバサン…あと、可愛らしい老夫婦。



あたしもてっちゃんとあんなふうに…




って、アホかあたしは




何、恋する乙女になってんの?キャラじゃない。




だいたい、あたしなんかが好きになってもてっちゃんはメーワクだよ。




理由はカンタン




てっちゃんにはあたしなんかじゃなく、ふわふわした「可愛らしい」女の子が似合うから。



あぁ、「可愛く」なりたい





てっちゃんは…あたしの事好き?




loveじゃなくていい。




likeでもいいの。




ねぇ、てっちゃん?




あたしがあなたの隣に行ける可能性、1パーセントでもありますか?





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