【短編】意地悪炭酸ベイビー


帰りのホームルームも終わり、友達と教室で話しているときだった。



「鳥本璃衣っている?」



低い、心地のいい声が教室に響いた。

皆の視線が、その声の主へと向かう。



なんと、声の主は……富田先輩っ!?


え、なんでっ!!?

ドアにもたれかかりながら、あたしを見つめる富田先輩に、戸惑うことしかできない。


皆があたしと先輩を交互に見る。

それに耐え兼ねて、あたしは先輩の元へ駆け寄った。



< 21 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop