【短編】意地悪炭酸ベイビー
だ、だって……
今なんて……??
「あの……キス……?」
驚き過ぎて単語しか出てこない。
「そ。キス」
顔がよく見えないから、今先輩がどんな顔してるのかわからないけど、声のトーンからして多分笑ってる。
「え、だってあれは、冗談じゃ……」
絶対そうだと思ってた。
いや、そうじゃないとおかしいっ!!
「俺はマジだった」
はぁ……そうですか……
じゃなくてっ!!
「キ、キスの仕方教える、って……?」
「え?教えるんだよ。こーやって」
へ?
気付いたときには目の前に先輩の顔が近付いていた。