【短編】意地悪炭酸ベイビー
春ちゃんは優しく笑った。
辛い、だけ……か。
あたしは先輩のことがどうしようもないくらい好き?
あたしは先輩のことが好きなのが辛い?
――――どうしたいの?
「そっか」
「ちょっとは役に立てた?」
「ちょっとじゃないよ」
「告白、できるといいね」
「うん……って、え!?」
驚いて春ちゃんを見ると、運動場を見ながら笑っていた。
やっぱ春ちゃんにはわかってたか。
「ありがとう」
あたし、告白する。
先輩に。
大好きで仕方がない、先輩に……