カレーライス部



端から見たら、にらめっこ
してるんだと思うだろう。


今、お互い相当変な顔だ。



「俺3組。残念だけど隣だね」

「あっ私5組だよ?」

「だから隣だね」

「いやいや5組・・・」



とりあえず話が噛み合わない。


私の眉間には
たくさんのシワが集まった。



「じゃあまたね」


早くこの場から去りたいから
別れの言葉を切り出してみた。

彼は頷いた。


顔はかっこいいけど、性格は謎。
真田卓朗。

すごい人だと思った。



私は苦笑いすると
5組の教室に向かった。
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