俺×私


目をこすった



「田南部さん?おわった??」



私の顔を覗きこむ、藤堂君



ぇ…



思考回路がとまる



…………



「ぉ、おわってませんっっ!!」



ガタガタとイスを後ろにひいた



藤堂君は、私を見て笑った



……はぅ…恥ずかしぃ…



教室の中には、もう藤堂君と私しかいなかった



ど、どうしよぅ…;



藤堂君も帰りたいだろうな…



「…ぁの…」



「ん?」



「ごめんなさい、」



私は頭を下げた



「どうしたの?」



藤堂君が、私に聞いてきた



藤堂君に迷惑かけてるょぉ…



「…私が頭悪いから……藤堂君に迷惑かけて…」



そしたら、藤堂君がクスリと小さく笑った


< 6 / 10 >

この作品をシェア

pagetop