時空少女
突然、お藤の口からとんでもない言葉がでた。
「………へ!?」
それ、私も気になってたのよ〜。と椿も続けた。
沙柚はあまりの衝撃に言葉がでない。なんでそう考えたのか。とにかく彼女たちに聞いてみるしかない。
「なんで私が燿十の恋人になるんですか……?」
普通に考えて、昨日の今日でそんな関係になるはずがない。
沙柚がそう考えていると、目の前の2人は少し嬉しそうに言った。
「いや〜今日の朝ね、私たち2人のところに燿十さんがいらっしゃったのよ!」
「「自分で!!」」
椿とお藤は声を合わせていった。自分で!と強調しながら。
「燿十が自分で行くのは珍しいんですか?」
んまっ!と2人は少し頬を赤らめた。
何か頬を赤らめるようなことを言ったか?と沙柚は不思議に思い首をかしげた。
「燿十っですって!」
「まぁ!呼び捨てを!」
ピンク色のオーラを出す2人に沙柚は焦り始めた。
なんか、勘違いしている!と。
「ちょ、ちょっと!」
「「あら、どうしたの?」」
後ろにハートマークが付きそうな意気揚々と2人は言った。