【続】俺様甘甘王子様
あたしは先に入って行った三田君を、また追うようにコンビニへと走った。
『先輩!先輩!』
「はいはい、うるさいなー」
もうすでに三田君は、飲み物コーナーへと目を輝かせていた。そんな姿が可愛らしく見える。
『コンビニって珍しい飲み物ありますよね』
「そうかしら?」
『もしかして先輩コンビニ毎日来てます?』
「毎日じゃないけど、よく来るわ」
『いいなー』
「何でよ?普通じゃないの?」
『俺も通おうかな』
「じゃああたし来ないしようかしら」
『またそのくだりですか~』
「冗談よ」
さっきと同じくだりをもう一度やってみると、三田君はふにゃっとしたように笑った。三田君の大きな目が細くなり、少し垂れるところが、かわいく思えたりもしてしまうあたしだった。