【続】俺様甘甘王子様

龍は今頃、何してるのかな。あたしのこともう嫌いになっちゃったかな。それとも、心配してくれてるかな…。


――そんなことあるわけないか。


また思い出してしまった。あの時の龍の声、顔…全部全部。どうしてあたしがこんなに悩まなくちゃいけないのよ、なんなのよ。


「明日…学校だ」


明日、なんて声を掛ければいいんだろう。明日、どんな顔して彼に会えばいいんだろう。考えるだけで不安でいっぱいになった。苦しくなった。あたしも龍を傷つけてしまったのだろうか、と思ったんだ。