【続】俺様甘甘王子様
ホウカゴノ、カエリミチ
――放課後。
あさみんとあんこちゃんとあたしは、朝あさみんが言ったように一緒に帰り、ファストフード店に寄っていた。
『で?何があったの?』
ひとまず、ポテトだけを頼んで席に着くと、すぐにあさみんが聞いてきた。最近ゆっくりあさみんたちと話す暇もなくて、ずっと何も言えずにいたあたし。話す機会は今しかないと思い、相談しようと決めたのだった。
―――
今朝のこと、それから昨日の夜のこと。そして、峰崎先生と龍のこと。あたしは全部を2人に話した。
『そっか……そうだったんだね』
一息置くと、あさみんは安心したようにそう言って、あたしに微笑む。
「話してなくてごめんね」
『ううん、全部話してくれてありがとう』