【続】俺様甘甘王子様
『ヤキモチは誰だってしちゃうよね!!あんこもそうだもん!!』
あんこちゃんが頷きながら話を始めた。
『でも、神城君が言うにはただの幼馴染みなんでしょ?峰崎先生もそう言ったみたいだし』
「そうなんだけど、何か過去にあったみたいなの」
『雅、神城君から詳しい話聞いたの?』
「ううん、それが聞きたいんだけど、聞きたくないって言うか……」
『知りたくないことってのもあるもんね。でも、それじゃあ、雅いつまでたってもすっきりしないじゃない。それに神城君の彼女は、雅なんだから、幼馴染みに見くびってないで堂々としなよ!』
あさみんが笑顔で言ってきた言葉には、すごく元気が出た。それでもあたしには不安がまだある。