【続】俺様甘甘王子様



『口数が少ないっていうか』

『あー喋るのが苦手なんですよね、俺』

『わたしアップルパイ頼んでくる!』

『突然ですね』

『ごめんごめん』


ははっと笑いながら、あさみんは席をたった。あたしと蜜君だけテーブルに残される。もちろん、沈黙。その沈黙を破ったのは蜜君だった。


『雅、先輩でしたっけ?』

「何よ」


すると蜜君があたしの名前を確認するかのように、話しかけてきた。


『…龍と喧嘩した?』

「何であんたがそんなこと聞いてくるわけ?」





< 136 / 302 >

この作品をシェア

pagetop