【続】俺様甘甘王子様

アオゾラノ、シタデ




――体育祭当日。天気は晴れ、真っ青な空が頭上に広がっている。



『位置について、よーい……』


パンっと、ピストルの音の次の瞬間に、リレー走者の砂を思いっきりにける音が聞こえる。それとともに、大太鼓がなり、声援が響き渡った。


開会式も終わり、午前の部の最後の種目であるリレーが始まった。


あたしもみんなと一緒に応援に集中していた。リレーを走る人は軍ごとに6人ずつ選ばれるため、ほとんどが足の速い人だった。接戦のいい勝負で、アンカーにバトンが渡ると、さらに応援の声は最高潮へと盛り上がった。



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