【続】俺様甘甘王子様
ゴールテープをきり、借り物の確認も終わり合格判定が出た。結果はなんとか1位を獲ることができた。
「三田君……」
『先輩何逃げてるんですか、1人引っ張ってくればいいのに』
あたしの目の前で、少し息を切らしながら、膝に手をあて前かがみになっているのは、三田君だった。
『はぁ…はぁ…疲れた~~』
そう言った三田君はあたしの方を見て、ニコッと見て笑う。
「なんで」
『サッカー部ってのが聞こえて、すごい混雑してるところに先輩が見えたから、俺もサッカー部だったんで、つい』
「ついって、何よそれ。でも、助かった。ありがとう」
『いいんですよ、先輩助けられて満足です!ゴールテープ切る瞬間って、気持ちいいですね!ほら、そろそろ待機場所戻らないとですよ』