【続】俺様甘甘王子様
トショカン、カイギ
――愛沙美 side――
――土曜日。私は午後から光瑠君と図書館で勉強しようと約束していた。図書館に着くと、彼はもう先に勉強をしていた。しかし、そこにいたのは光瑠君だけではなかった。
「神城君?」
あたしは小声で、彼に確認するように声をかけた。すると、光瑠君の隣で熱心に勉強していた神城君は、顔をあげて、「ごめんね」と言って軽く手で謝るポーズをした。
神城君は謝った後は、ずっと黙ったまま黙々と勉強をしていた。私も、そんな彼が気になりながらも、勉強に集中したのだった。
◆◆◆◆◆◆
『ふう~疲れた~~』
数時間勉強した後に、図書館内のカフェテリアで光瑠君が腕を目いっぱい伸ばしながら、息をつく。
『ごめんね、龍まで一緒で』
息をついた後に、光瑠君は私に謝ってきた。