【続】俺様甘甘王子様
ミヤビノ、オモイ
――数日後。
『せーんぱい』
昼休みにあたしの教室に、ひょっこりと顔を出しているのは見た三田君だった。三田君は、手であたしを招くように呼んだ。あたしはこの前のこともあったので、少し恥ずかしながらも、三田君のもとへ向かった。
「どうしたの?」
『今度一緒にプラネタリウム見に行きいませんか?』
三田君はそういって、プラネタリウムの鑑賞券を2枚ヒラヒラと手にもって、見せつけてきた。
「え?でも……」
『この前の借りを返すと思って!お願いします』
この前の借りというのは、胸を借りて泣いてしまったことだろう。それ以外にも、思い当たる借りは何個もあった。