【続】俺様甘甘王子様
『プラネタリウムって俺初めてです』
「あたしも」
『じゃあ、楽しみですね。中入りましょ』
目的地に着き、三田君はあたしを誘導するように、入口へと向かった。そして、すぐにプラネタリウムを見る場所へと行く。
『先輩、ここにしましょ』
「うん」
『こうやって、シートを倒して見るんですって』
2つ並んだ席に腰をかけると、三田君は嬉しそうに、シートを倒しながら説明する。あたしも、それにならって、シートを倒そうとしたが、なかなか倒れてくれない。
「あれ?倒れないわよ?押してる場所が違うのかしら」
『ちょっと待ってください』
三田君はそういって、自分の席からあたしの席のシートを倒そうとする。
『先輩そのままシートにおっかかってて』
シートを倒すことに夢中になったのか、少し敬語が抜けた三田君の言ったとおりにするあたし。