【続】俺様甘甘王子様
『先輩どれにします?』
クレープ屋さんの前に行くと、あたしたちはメニューを見始めた。
「ベリークレープがいいな」
『了解っす。ベリークレープとチョコバナナクレープください』
三田君はすぐに注文をして、会計を済まそうとした。
「待って、あたしも払う」
『いいですって、おごりますよ』
「プラネタリウムだって、三田君持ちだったじゃない」
『俺が払いたいから払ったんです』
何度も言い合っている間にクレープが出来上がったらしく、クレープ屋の店員さんがあたしたちに声をかける。
『カップルさん、言い合いしてないで焼き立てのクレープ食べな。おいしいよ』
店員さんにそう言われたため、あたしたちは言い合いをやめて、お互いお金を払ったのだった。