【続】俺様甘甘王子様
――あたし、龍に会ってない。会えてない。
『今まで、私のせいで何度も喧嘩しちゃったかもしれないよね、本当にごめんなさい。私がこんなこと言える立場じゃないけど、龍は、あなたを一番に想ってる。見てればわかるわ』
先生の言葉に涙が出た。久しぶりに泣いた気がした。心の奥のドロドロとしたものが、浄化されるようだった。あたしは、ただ頷いて泣き続けた。
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「すいません、何枚か濡らしちゃって」
『いいのよ。私、応援してるからね』
あのあとすぐに泣き止むことができずに、プリントを数枚涙で濡らしてしまった。先生にそれを謝ると、先生は元気な笑顔で言葉を返してきた。あたしは、それに笑顔を返したのだった。