【続】俺様甘甘王子様
◆LoVE6◆
リュウノ、シンロ
――蜜 side――
今日も龍はまっすぐ家に帰ってきて、すぐに自分の部屋へと向かう。龍は今日もまた勉強をするらしい。
龍がこんなに勉強をしているのは、広佳の家庭教師以来だろうか。雅という彼女と別れてから、龍はずっとこんな感じだ。
「龍」
俺は、少しそんな龍が心配になって声をかける。
『ん?』
いつもの龍と変わらない声で俺に答える。しかし、ペンを持った右手は止まらずに、動いたままだった。