【続】俺様甘甘王子様
モウイチド、スキヲ
――ガチャッ
『雅は渡さねぇっ!!はあ……はあ……』
三田君があたしから離れ、去ろうとしたとき、屋上の入り口がいきなり開いて、息切れをした彼が現れたのだった。
「龍?!」
『おい、三田!ぜってぇお前に雅は渡さねぇから!』
突然現れたのは龍で、必死に三田君に向かってそう訴えていた。
『ははっ、何言ってるんですか。俺とっくに振られてますけど。じゃあ、あとは2人でどうぞ』
三田君は少し笑い、そう言って屋上から出て行った。