【続】俺様甘甘王子様
『もうぜってぇ離れたりしねぇから。ってか、俺のそばから離れんなよな、雅』
あたしが顔を熱くしているのにお構いなしに、龍はギュッとあたしの体を抱きしめた。あたしの顔は熱くなる一方だった。
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「なんで、あんたまで髪切ってんのよ」
そのあと、あたしは前の席の龍にこう話しかけた。
『けじめだよ、けじめ。どうせ、雅もそんなとこだろ?』
「なっ!……き、気分転換よ!」
『はい、嘘つき~』
龍はあたしの頬に人差し指で、ツンと触れてくる。あたしは「うるさい」と言って、その人差し指を払いのけるのだった。