【続】俺様甘甘王子様



「あたし、幸せになります絶対」


あたしは2人に自信満々にそう言うのだった。


『じゃあ、あとは夫婦水入らずってことで』


お父さんはそう言うと、お母さんと2人で待合室を出て行った。そしてすぐにまた、待合室の扉が開いた。白いタキシード姿の彼に、少し笑ってしまった。



「やっぱり何回見ても面白い」

『うるせぇ』

「何回も会場下見したり、ドレス着たりしたけど、本当にこんな日が来るなんて」



そう、ついにこの日がやってきたのだ。”結婚式”--。相手はもちろん、何年たっても全然変わらない俺様なやつ、龍。試着で、何度もタキシード姿を見たけれど、着せられてる感満載で、本当に面白い。










< 294 / 302 >

この作品をシェア

pagetop