【続】俺様甘甘王子様
いつもと変わりのない、147cmの身長。
高校3年生になっても、身長は変わりません。
あさみんと肩を並べて、学校へ向かっていると、走ってくる足音が聞こえてくる。
『あーさーみちゃん!』
あさみんを呼ぶ声のあとに、あさみんの肩にポンと誰かの手が乗っかるのが見えた。
その手は光瑠君のものだ。
『あ、光瑠君!』
光瑠君は、あさみんの隣に並んで、挨拶をする。
『おはよー』
『うん、おはよー』
2人とも挨拶を交わし、少し照れくさそうに見えた。それを見ていたあたしは、自然と笑みがこぼれる。
『なぁに、ニヤついてんだ…チビ』
「わっ…ぶっ」
聞き慣れた声を耳にすると同時に、何者かに口元を手で押さえられる。