【続】俺様甘甘王子様
―龍 side―
今日から俺等のクラスの担任になった、新任の先生。俺はその顔に、見覚えがあった。
峰崎広佳―――
俺の幼馴染みだ。
昔から、元気で明るくて皆の人気者だった広佳。
広佳の家は俺の家と近い。広佳の両親は共働きで、いつも帰りは夜遅くだった。だからいつも広佳を俺の家に呼んで、夕飯を一緒に食べていた。
寂しいはずなのに、広佳は笑っていた。
そんな広佳の笑顔に、当時の俺は惚れてしまったんだ。俺と広佳には、7歳の年の差があった。その時の俺は、そんなこと関係なかったんだ。