【続】俺様甘甘王子様
◆LoVE2◆
リュウノ、コウカイ
――龍 side
雅にあの事を聞かれたあの日。俺は1人で家に帰った。それも急ぎ足で。
――ガチャンッ
俺は自宅へ帰り、ドアを開け、ただいま、なんて言わずにリビングへと向かう。
「おい!蜜ッ!」
リビングへ入り真っ先に俺の目に入るのは、弟の蜜だった。蜜は、ソファに腰掛けながら形態をいじっていた。
蜜は携帯から目を離し、俺を見上げるように顔をこちらへと向ける。
『…何』
「何、じゃねぇよ!お前雅に何言ってんだよ」
俺は、勢いよく鞄を投げ捨てた。