【続】俺様甘甘王子様
ナカナオリ、シタイケド
――あの日から1週間が経とうとしていた。あたしと龍は今でも口をきいていなかった。
『ちょっとーいつまで喧嘩してるつもり?』
「………」
昼休み、お弁当を食べながら、あさみんがあたしに言ってきた。
あたしと龍のギクシャクした関係に、あさみんはとうとう我慢できなくなったらしい。
『理由は何だか知らないけど、1週間だよ?見てるこっちも限界だよ』
「あさみんが、なんて言っても、あたしからは謝りたくない……それに、あたしが謝ることなんてないもん」
あたしはあの日を思い出す。
――あたしに非があるなんてことはない。嘘をついたのは、龍の方だったし。