【続】俺様甘甘王子様
「広佳に関係ないだろ」
『あんたね~今勉強しないと酷いことになるわよー!私も龍くらいの時、頑張ったんだから!』
「俺くらいの時って、何年前だよ」
俺は鼻で笑っていたが、心の中では違った。広佳のその言葉に、”年の差”というものに、少し嫌気がさしていた。
そんなことはお構いなしに、広佳は話を続ける。
『なんだったら、私が教えてあげてもいいけど~』
「い、いらねぇよ!」
『おばさんにも言ってみよーっと!ね?』
眩しいくらいの笑顔を彼女は俺に見せつけた。その笑顔に、俺は自分の頬が、熱くなるのを感じたのだった。