真面目君、不良に憧れる
貴音は俺に聞いてたのに…
「へぇ〜…珍しいね?」
「何が?」
「何がですか?」
「ん?善がこんな真面目君と仲良くなるなんてさぁ〜
昔だったら、絶対考えられないでしょ?」
まぁ…今まではこんな奴とは、友達って関係にはならなかったしな…
周りから見たら、変な組み合わせだしな…
「そうなの!?」
「あぁ……まぁな…」
「そうなんだぁ〜…嬉しいなぁ」
ぷっ!!
何笑ってんだよ…―バカ。
「意外と相性良さそうだね?」
「「え?」」
「楽しそう!ってわけで、あたしも入れてよ〜!!」
貴音はイスを引っ張って来て、近く座った。