真面目君、不良に憧れる
お前、言いすぎだろ?
わかってると思うけど、俺…この色が地毛じゃねぇからな?
中3ぐらいまでは、普通に黒髪だったからね?
あ…でも、中3はもう…茶色ぐらいには染めてたかぁ…
「じゃあ、放課後ねぇ〜」
「おぉ、じゃあな」
いつの間にか、3階だった。
あ!
あいつ、2組だったのか…
2組って…貴―…
「善!おはよぉッ!!」
「い゙!!」
一瞬にして、俺の背中には地味な痛みが走った。
「そこで何やってんの?」
「お前かよ……貴音」
「な!大事な彼女に“お前”はなくなぁい?」