世界が終わってく音がするけどタイシタ事じゃないョ☆前編
2.ワタシ、ナイのことも好きだよ……
ワタシたちは叔父の家にあったスクーターに乗った
一見フツウのスクーターだが、いろいろと仕掛けがあるらしい
ナイは腕の下からもう1本のアームを出して、スクーターと連結してる
こうすると直接コントロールできるらしい
ワタシたちはあたかもスクーターが勝手に動いてるような、ありえないスムーズさで都心へ向かってる
「もっと郊外に行くかと思ってたら……」
「ヤツらは既にこの国の中枢に入ってるんだ」
ナイの背中につかまってると、不思議な気持ちになる
――いつだっけ、こんなことあったかな
ワタシはほとんど忘れかけてた記憶を探す