シュガーベイビー★キス
「こーゆーのは慣れだよ、慣れ。」



「な…慣れ、ですか…?」



「だってお前これが仕事だと思ったらどうせ緊張しないんだろ?」



「う……」




確かに……仕事だと思ったら、平気だけど…




仕事じゃないもん!




「いつまでも緊張してたんじゃ付き合ってる意味ねーじゃん。」



「そうですけど…」



「ったく、こんくらいで緊張してたんじゃ最後まど身が持たねーな…言っとくけど今日は、お前に付き合うってことがどういうことか叩き込むつもりだから。」



「たったたきこむ!?」




「ま、とりあえず現地着いたら始めるからそれまで気持ちを落ち着かせとけ。」




そんなこと言われても…



落ち着くわけないですよーっっ!!




落ち着くわけないし…始めるって一体何を始めるんですかっ!



変な汗はますます出る一方で、落ち着くヒマもなく現地に辿り着いてしまった。





バスから降り、チケットを買う。休日ということもあり、家族連れやカップルが多くて、知ってる人に会ってもおかしくないくらい混んでいた。



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