シュガーベイビー★キス
完全に泉サマのペースでアトラクションを回る。絶叫系が苦手なのに散々乗らされて、正直最初の質問が何の意味もなかったことに気づく。



あたし…振り回されてない?





「あ~腹減ったー!今度はメシだな。」



「は……はい…」




乗り物の次はゴハンか…



ハードだなぁ…



フラフラとしながらもしっかりと泉サマの手を握り、置いてかれないように必死で歩く。



……ふと気がついたけど私…乗り物のインパクトのほうがありすぎて、手を繋ぐことに何の抵抗も感じなくなってる…!




泉サマの言うとおり慣れかもしれないな…



そう思いながら繋がれた手を見る。


泉サマって男の子にしたらそんなに身長大きくないし、女の子並みにキャシャだけど…



手だけ見ると男の子だな…






ゴハンを食べたあとはまたアトラクションに乗ったり、お土産やさんを見てのんびり過ごした。




泉サマのスパルタ(?)のおかげで、少しずつ緊張が溶けて夕方になるとマトモに会話出来るくらいになっていた。




「もう6時か。だいぶ暗くなったな。」



「そうですねー。」



「なんかこのあとショーがあるみたいだけど、見てく?」



「は、はいっ!」




やったー!
純粋にショーが見れることを喜んでしまう自分がいた。


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