シュガーベイビー★キス
「まさか泉サマにアノ話するなんて驚きだよ。あたしにですら話すのためらってたし、詳しく話してくれなかったのにさ。」




それは…彩ちゃんに心配かけたくない気持ちが大きかったから話せなかった部分もあるんだけど……



苦手な泉サマにペラペラと話してしまったのは自分でも驚いてるし、信じられない。





あんな思い出したくない過去を男の子に話すなんてちょっと前のあたしには想像もできないよ。







なんでだろう。



泉サマになら話してもいいかな…なんて、思っちゃったんだよね。



それとも…聞いて欲しかったのかな、泉サマに。






『俺が変えてやるよ』







泉サマなら本当に変えてくれそうな気がするよ……






「ひまりもさ、心のどっかで泉サマはなんか違うかもって、思ってんのかもよ?」



「…そうかな。」



「じゃなきゃ話さないよ。墓場まで持ってく!って決めた話なんか。」



「……うん。」



「でも泉サマがそういう存在となると…西宮はどうなるんだ!?せっかく仲良くなれたのに何だか勿体ないよなぁ…勿体ない繋がりで言えば樹だって勿体ない…つーか、アンタのまわりイケメンばっかじゃん!」



「へ?」



そっか…


泉サマも修平くんも樹くんもみんなカッコイいや。



すごい環境で暮らしてるんだなあたし…


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