シュガーベイビー★キス
なんとか数学のノートを写し終わり、今度は英語。


今さらながら、場所がとんでもなく静かなだけにすごくはかどるっ!


家より集中力が持続してる気がするよ~。





「フンフン…なるほど…つまりここは過去形だからー……こうっと。よし!出来た!」




「そこ、スペル間違ってんぞ。」




「ギャッ!!!」





突然耳元でそう囁かれ、肩がビクンと上にあがった。





「いいいいいいいいいいいいいいいい泉……先輩!」





誰かと思えば声の主は泉サマ。



泉サマは顔色ひとつ変えずあたしのノートをガン見したあと、「ここ、lじゃなくてr。」と指で示し指摘した。




「………あ、はい。」




これまた慌てて書き直す。




てゆーか……すごい心臓に悪いんですけど……




頼むから普通に出てきて下さい。





「い…泉サマって…頭いいんですね!さすが特進クラス…。」




あたしは勇気を振り絞って自分から話を振った。




「頭が良い悪いの問題じゃなくて、スペルを正しく覚えておくのは常識だろ。」






そして一蹴り。





あたしは非常識ということですか…




「…で、何の用。お前から連絡寄越すなんて初めてじゃん。」



あたしの前の席にカバンを置き、泉サマは椅子に座ってそう言った。


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