シュガーベイビー★キス
「あ!ヤバ!」
ぶつけた鼻をこするあたしの横で彩ちゃんが思い出したように叫んだ。
「あたし昨日連絡すんのすっかり忘れてたんだけど、1時間目の国語、漢字のミニテストあるから!」
「えーっ!?今!?伝達おっそ!」
「だから言うの忘れてたって言ったじゃんか!今からやればまだ間に合う!」
「彩ちゃんのドジ~!」
あたしはカバンから分厚い国語の教科書を取り出すと、ペラペラめくる。
「彩ちゃん範囲はここで合ってる?」
「…………………」
「ちょっと彩ちゃん!聞いてん………どおわっ!!!」
教科書に向けられていた顔をあげた瞬間、真正面にあった何かとぶつかり、その勢いであたしの身体は2、3歩後ろによろけた。
「いたたた……た………」
おでこをさすりつつ目をあけ、真っ先に目に入ったのは薄茶色のセーターに赤いチェックのネクタイ…
このネクタイは…高等部…?
ぶつけた鼻をこするあたしの横で彩ちゃんが思い出したように叫んだ。
「あたし昨日連絡すんのすっかり忘れてたんだけど、1時間目の国語、漢字のミニテストあるから!」
「えーっ!?今!?伝達おっそ!」
「だから言うの忘れてたって言ったじゃんか!今からやればまだ間に合う!」
「彩ちゃんのドジ~!」
あたしはカバンから分厚い国語の教科書を取り出すと、ペラペラめくる。
「彩ちゃん範囲はここで合ってる?」
「…………………」
「ちょっと彩ちゃん!聞いてん………どおわっ!!!」
教科書に向けられていた顔をあげた瞬間、真正面にあった何かとぶつかり、その勢いであたしの身体は2、3歩後ろによろけた。
「いたたた……た………」
おでこをさすりつつ目をあけ、真っ先に目に入ったのは薄茶色のセーターに赤いチェックのネクタイ…
このネクタイは…高等部…?