シュガーベイビー★キス
そういえば、あれから泉サマと連絡取ってなかったな……




「アイツはまだガキなんだから、ちゃんとご飯食べさせてちゃんと寝かせろってさ。マネージャーみたいなこと言っちゃって…自分で言えよって言ったらそれはイイって言うし…なんなんだか…つーか、お前だって充分ガキだっつーの。」




泉サマ…





「……………フフ。」






疲れていても自然と顔がニヤけていることに気づく。



これが恋、ですか。



なるほど…





本当は連絡だって取りたいし、出来るなら会いたい、



…だけど、



我慢我慢。




今は仕事に集中しなくちゃ…



泉サマだってそれを望んでるんだし…




「よし…明日も仕事がんばるぞおー!」



「おおっ!めずらしくひまちゃんが燃えている!」



「めずらしくは余計だよ。」














――次の日――



ピュアガールの撮影が終わり、着替えを済ませてから樹くんの楽屋へと向かった。


樹くんもちょうど着替えが終わったようで、高校の制服を身にまとっていた。




「おつかれー。疲れてるとこごめんね。」



「ううん!大丈夫!あたしも練習出来るから助かるし。」



「じゃあー…始めよっか。となり、座ってくれる?」



「う、うん!」




2人掛け用のソファーに座っている樹くんがポンポン、と叩いて知らせたので言われるがままあたしも隣に座って台本を広げた。




「えーと……ここのシーンなんだけど、いいかな?ここ2人のやり取り多いからさ。」




こ…


このシーンは…




小春が初めて先生の家にお泊まりするシーン!



一気に緊張が高まる。


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