シュガーベイビー★キス
「あ………」
大事に抱えていた紙袋は飛んでいって、袋の中からはチョコとラッピングされたプレゼントが飛び出していた。
………………でも…
もう…
いらないか。
ひざからはジワリと血がにじんでいた。
ズキズキと痛むひざを見ながらあたしの頭にはやっぱり泉サマとの思い出しか出てこなくて………
『……でも…好きかどうか分かんないけど……他の誰でもない、お前とキスがしたいって思う俺っておかしいのかな。』
ごめんなさい………
泉サマ…
あたしの初恋は泉サマだから…
気づいたら大好きになってたから………
「何もなかったことになんて出来ないよ…っ!」
忘れようと思えば思うほど楽しかったときの記憶が蘇って、
好きじゃなかったって思おうとすればするほど胸が苦しくなって、
どうしたらいいかわかんないよ………
「わかんないよおぉー……」
涙でぼんやりする視界の中、あたしはやりきれなくて、地面を叩いた。
ふと、今まで当たっていた雨粒がピタリと止まった。
「…………見つけた…神戸っ……」
「泉………先輩…」
振り返ると泉サマが肩で息を切らして立っていた。そして、あたしを雨からかばうように傘を広げていた。
なんで?
どうして?
どうして追いかけてくれるの?
そんなことされたら…
ますます好きになっちゃうよ…
大事に抱えていた紙袋は飛んでいって、袋の中からはチョコとラッピングされたプレゼントが飛び出していた。
………………でも…
もう…
いらないか。
ひざからはジワリと血がにじんでいた。
ズキズキと痛むひざを見ながらあたしの頭にはやっぱり泉サマとの思い出しか出てこなくて………
『……でも…好きかどうか分かんないけど……他の誰でもない、お前とキスがしたいって思う俺っておかしいのかな。』
ごめんなさい………
泉サマ…
あたしの初恋は泉サマだから…
気づいたら大好きになってたから………
「何もなかったことになんて出来ないよ…っ!」
忘れようと思えば思うほど楽しかったときの記憶が蘇って、
好きじゃなかったって思おうとすればするほど胸が苦しくなって、
どうしたらいいかわかんないよ………
「わかんないよおぉー……」
涙でぼんやりする視界の中、あたしはやりきれなくて、地面を叩いた。
ふと、今まで当たっていた雨粒がピタリと止まった。
「…………見つけた…神戸っ……」
「泉………先輩…」
振り返ると泉サマが肩で息を切らして立っていた。そして、あたしを雨からかばうように傘を広げていた。
なんで?
どうして?
どうして追いかけてくれるの?
そんなことされたら…
ますます好きになっちゃうよ…