シュガーベイビー★キス
「ご…めんなさい……こういうとき…どうしたらいいのか分からなくて……好きでいるのやめなくちゃって思うのにっ……泉………先輩に会ったらやっぱり嬉しくて…ごめんなさい…!」





喋りたいのに、泣いてて言いたいことがうまく言えない…




泉サマの顔を直視出来なくて、うつむいたそのとき、






泉サマがあたしの体を包んだ。



ギュッと、抱きしめた。






「………ごめん……謝るのは俺の方なのに……神戸に…こんな思いさせるつもりじゃなかったのに………ごめん…」





抱きしめる腕に力が入った。






「お願いだから……このままで…俺の話…聞いて。」




「………はい。」




「あのとき…言わなかったのは…好きって言ったら…歯止めが効かなくなりそうだった。好きって、口にしたら…俺は絶対付き合いたいって言っちゃうから……今すぐお前の彼氏になりたいと思うし、今すぐ会いたいと思う。そんなのお前に負担がかかるだけだ。だから…待とうと思った……だけど…俺はあのときちゃんと伝えるべきだったんだ………。」




泉サマ……………





「まだ…間に合うかな。」



「……え?」



「もしも…恋してると言ってくれた神戸の気持ちが今、西山に傾いてるとしても…それでもいい。俺…………神戸が好きだ。」
















神戸が、好きだ。










胸が締め付けられる。



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