シュガーベイビー★キス
俺の家には、神戸ひまりグッズが多数置いてある。



こないだは等身大パネルがリビングに置かれていた。


何に使うんだよ。


いらねーっ。



リビングに置かれるとこれまた監視されてるみたいでゴハンが食えなかったので、早く自分の部屋に持って行くよう指示した。


悠太が欲しがってるサインもある。


生写真も。


まだ面と向かって会ったことはないけど、おかげさまでなんだか顔見知りみたいな気分だ。


別にうれしくもねーけど。



ひとつ言っておくと俺が好きなわけじゃない。



それだけは誤解されたくない!



家にあるとか悠太に言ったら何かとめんどくさくなりそうなので黙っておくことにしよう…。



……いや、待てよ?
もしかしたらコイツになら高く売れるんじゃね?



「…サインあげよっか?しかも生写真つき。」



「え!?あんの!?てかお前もやっぱひまちゃんファン!?」


「やっぱとか言ってお前と一緒にすんなっ。色々事情があんだよ…事情が。」



「言い訳はどうでもいいからくれっ。」



目をキラキラ輝かせこちらに差し出してきた悠太の手をバシッと払いのける。


「タダでやるわけねぇだろうが。」


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