シュガーベイビー★キス
ボコボコにするであろう“ヤツ”の鬼の表情を想像しただけで背筋がゾクッとした。


「……ちょっとジュース買いに行ってくるわ。」


俺はそれを振り払うようにして席を立つ。


「あ、じゃあ俺も行くよ♪泉ちゃ……うっ!」


調子に乗って“ちゃんづけ”で俺を呼ぶ悠太に、無言でみぞうちをおみまいする。



「ってー!おめー本気で殴ったろ!?」



「……ざまぁ。」



少々涙目の悠太を見て俺が満足気に微笑むと、悠太はそんな俺の顔を瞬きもせずマジマジと見たあとニヤリと笑った。


「う~ん!お前の見た目からは想像出来ないそのバイオレンス性?バイオレンスなのに、ふいに見せる子どもみたいに天真爛漫な笑顔☆そのギャップがこれまた男の性欲をかきたててるんだと思うよ?たまんないね!…って聞いてんの!?」



「黙れ。てめぇみてーな性欲異常者の話をまともに聞いてたらゲロが出る。」


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