シュガーベイビー★キス
「あ~!腹立つ!」
更衣室に戻り、ロッカーのドアを思いっきり殴るとベコッと少しだけヘコんだ。
「はい、器物損壊罪で現行犯逮捕~。」
「さわんなっ!」
「あらまあ~…随分ご立腹ですこと。」
俺の手をつかみあげた悠太だったが、振り払われると苦笑い気味にそう言った。
「澤部っちが言ったことま~だ気にしてんの?あんなん挨拶代わりじゃんかー。」
「…うるせぇ。バカは黙っとけ。」
「言うねぇ~?」
お前に見た目をいじられる辛さが分かるかっつーの。
俺はイライラしたままロッカーのドアを開けたが、すぐにまた閉じ、その場に座りこんだ。
「どうした?」
「……俺は、イチゴミルクを頼んだ覚えはない。」
「は?」
「ロッカーの中に……大量のイチゴミルクが……!」