シュガーベイビー★キス
悠太が俺のロッカーのドアを開けた瞬間、ドサドサッと大量のイチゴミルクが着替えとともに落ちてきた。
「……うーわっ!ある意味ホラ~。」
「さすがに体育のあとにイチゴミルクは飲む気になれねぇっつーの。」
「そういう問題か?重要なのは、お前がいない間に知らないヤツらが更衣室に忍び込んでお前のロッカーを開けてるってことだと思うんだけど。」
「……確かに。」
想像した瞬間、背筋にゾクッと悪寒が走る。
寒い……
「ま、せっかくもらったんだし、誰がくれたかわかんないけど、ありがたくいただいとけばー?」
「んな前置きされて誰がもらうか!」
………と、言いつつも大好きなイチゴミルクを捨てるわけにもいかず…結局持ち帰ることに…
イチゴミルクに罪はないからな…。
「その中のひとつ、もしかして黒川からかも……ぐわっ!」
からかうようにコソッと耳打ちした悠太に遠慮なく頭突きをかます。