シュガーベイビー★キス
「勝手に言ってろ。」



「ったく、お前ってホントもったいないよな~。」


「なにが。」



「俺が泉だったら確実に色んな女子と遊びまくるのになーと思って。」




……またそういうくだらない話。



お前の頭は女と遊ぶことしかないのか!




「毎日毎日色んな女と遊ぶなんてめんどくせぇ…ひとりいれば十分だろ。」



「まあね、確かにね……って、え!?なに!?泉ってばそういう人がいるの!?」



「近っ!離れろ!」




ものすごい形相の悠太に肩をつかまれ一歩後ずさりすると、ブレザーのポケットに入れていた携帯が鳴った。



基本的に授業中以外はマナーモードを消しているので、すぐに自分の携帯が鳴ってると分かった。



俺は悠太をグーパンチで押しのけ、反対の手で携帯を開いた。




「……っと~…わりぃ、悠太。先帰るわ。」


「え、なんで!?」


「…用事出来た。」


「スイーツは!?」


「明日な。」



…って、なんだこのカップルみたいな会話は!


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