シュガーベイビー★キス
「ひどいよ泉ちゃ~ん!俺を置いてく気!?」


「女子かてめぇは!」



「用事ってなんなのさ!」



「用事は用事だろ。じゃーなっ!」





かわいこぶってほっぺたを膨らます気色悪い悠太から逃げるように俺は学校をあとにした。



アイツといるとエネルギー全部吸い取られるわ……




一旦閉じた携帯をまた開いてさっきかかってきた番号にまたかけ直す。





「…ああ、わりぃ。今学校出たとこ…ちょっと待っとけ。」




身体は疲れてるハズなのに俺は自分でも気づかないくらい身軽に駆け足で目的地まで向かっていた。




俺って


単純なのかも…





目的地であるショップの前につくと、すでに“ヤツ”は到着しており、俺に気づくと大きく手を振った。


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