シュガーベイビー★キス
「……そ……それ……マジで言ってる?」


「マジマジ。超マジですけど。」



「つーか、お前がいうひまちゃんって…神戸ひまりのことだよな?」



「そうだけど。」






…正気かコイツは。
ついに頭がおかしくなったか。



俺が神戸ひまりと付き合う…だぁ?
なんだその現実離れした話は。
俺は今まで一言も好きだとか言ったことねーぞ!



は?
わからん。
マジで意味がわからん。




状況が理解できず、キョトンとする俺に気づいた奏はフゥと小さくため息をついた。




「鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔しやがって…」



「てめーのせいだわ!ちゃんと納得できるように説明しろ!」



「いや~…実はさ、この度ひまちゃんが映画の主演に決まったんだ。しかも恋愛モノ。でもさぁ………実はひまちゃん、あぁ見えて男の子が大の苦手なんだよ…」



「…テレビで見る限りそうは見えないけど。」



俺は壁に貼ってある笑顔の神戸ひまりポスターに目を向けた。



いつもヘラヘラしてるコイツが…男が苦手?


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